育児

クアトロテスト(クアトロ検査)はよく考えて受けろ

こんにちは、姿焼です。
今回はクアトロテストについてのお話です。

私も以前そうでしたが、このワードを検索しているのは

「検査を受けようかどうか迷っている」

「検査を受けたけど結果に確証が持てなくて不安」

と言う方がほとんどかと思います。

妻がまだ妊娠中の時、クアトロテストを受けた経験を元に、そんな不安を抱えた方々に向けて、過去の我々夫婦に向けてこの記事を書きます。

クアトロテストを受けるべきではない
(受けなければよかった)

過去にクアトロテストを受けた際に感じたことは

「受けなければよかった」

です。
ホントに素直に感じたことです。今でも後悔しております。

以下経緯を踏まえ、その理由を説明して参ります。

クアトロテストとは?

まず、クアトロテストってざっくりどんなものかを説明します。
あくまでこの記事を読む上での下知識ぐらいのものと考えてください。

  • 検査でわかること
  • 検査方法
  • 検査時期
  • 検査する理由
  • 精度
  • 検査結果の出方

検査でわかること

まず、この検査で何がわかるの?という所から説明していきます。
この検査では

「遺伝子疾患を持つ赤ちゃんが産まれてくる可能性がどの程度か」

が分かります。
具体的には、

  • 開放性神経管奇形(開放性二分脊椎・無脳症)
  • 18トリソミー(エドワーズ症候群)
  • 21トリソミー(ダウン症候群)

この3つが検査項目となります。

検査方法

続いて検査方法です。
実際何するの?と言いますと

「採血」

です。それも約10㎖程度のものです(場所に寄るのかも知れませんが)。
採取した血液から、赤ちゃんの胎盤の成分を測定することで確率を割り出します。

検査時期

検査時期は赤ちゃんの成長度合いで多少前後するかと思いますが、おおよそ

「妊娠15週~18週頃」

とされております。その後の事を考えると遅くても21週までには受けた方が望ましいようです。

検査する理由

クアトロテストを何でやるの?どういう状態ならやるの?という点です。
大きくは、上記「検査でわかること」に記載した様な疾患が疑われる場合です。

その指標の1つとして挙げられるのは、胎児の「NT」と呼ばれるものです。
「NT」は、胎児のうなじあたりに発生する「むくみ」の事で、このむくみが厚くなると染色体の異常、特に21トリソミーの危険性が高くなるという研究報告があります。

むくみの厚さは、定期的に実施している胎児のエコー検査で調べております。

精度

クアトロテストの精度、つまり対象となる疾患の的中率についてです。

医療機関の調査している結果を何件か比較すると、前述した3つの検査項目に対して何れも「約80~87%程度」の的中率です(私も専門家では無いので一概には明言出来ませんが)。

しかしながら「約5%程度」誤陰性と診断されると言う結果もあるようです。

検査結果の出方

まず頭に置いて欲しいのは、この「クアトロテスト」はあくまで「確率を予測しているだけ」という事です(スクリーニング検査と呼ばれます)。
つまり、検査結果は「確定」ではありません。注意してください。

改めまして、検査の結果としては大きく「陽性」「陰性」のどちらかで出ます。
しかし、この結果は単純に「1」か「0」の結果ではありません
この検査には「カットオフ値」と言う基準となる確率を定め、この確率を超えると「陽性」、下回ると「陰性」となります。

検査項目毎のカットオフ値は以下となっております。

疾患の種類カットオフ値
開放性神経管奇形(開放性二分脊椎・無脳症)1/145
18トリソミー(エドワーズ症候群)1/100
21トリソミー(ダウン症候群)1/295

以上がクアトロテストの概要となります。

これらを踏まえた上で、我々夫婦が経験した事を「夫の目線」で書いて参ります。

何故クアトロテストを受けたのか

まずは、クアトロテストを受けるまでの経緯を説明して参ります。
あくまで事実のみ書いていきますので、考察等はまとめて後述致します。

結局どうだったの?という方はこの項目は飛ばして頂いて構いません。

  • エコー検査でNTがやや厚かった
  • NTと遺伝子疾患について調べる
  • 出生前検査について調べる
  • クアトロテストを受けると決める

エコー検査でNTがやや厚かった

まずは、クアトロテストを受ける本当の起点となるところのお話です。

病院で、胎児の状況をエコー検査によって定期的に診てもらっていました。

そこで、担当の医師から

「少しNTに厚みが見られます」

と言われました。
日本での基準は、NTが3mm以上あると「むくんでいる」と判断されるようですが、測定の結果は3.3mmでした。

医師からは「3mm以上あると遺伝子疾患である確率が上がってしまう」という旨の説明を受けました。
そこでは、ざっくりと説明を受けただけですが、妻は落ち込むあまり、医師の話は殆ど入ってこなかったようです。

家に帰ると妻は酷く落ち込んでいましたね。
私は表面には出しませんでしたが、内心とても不安でした。

その後、NTと遺伝子疾患について調べ始めました。

NTと遺伝子疾患について調べる

そこからは、ずっと調べてましたね。

妻は元々ポジティブな方では無いので、尚更気にして、不安になっておりました。

「実際どのくらいの割合なんだろう?」

「他の人はどうなんだろう?」

とか調べれば調べる程不安になってましたね。
私は不安な気持ちを抑えつつ、気休めにしかなりませんが「大丈夫だよ」と言い続けました。

結局のところ、不安を解消できるような情報は得られませんでしたね。

しかし、調べる中で「クアトロテスト」と呼ばれる出生前検査と言うものを見つけました。

出生前検査について調べる

出生前検査、文字通り赤ちゃんが産まれる前にする検査です。
種類や方法等は数種類あります。
エコー検査も出生前検査の1つですが、それ以外だと大きく「非確定検査」と「確定検査」に大別されます。
種類だけ列挙すると

◎非確定検査

  • 新型出生前診断(NIPT)
  • コンバインド検査
  • クアトロテスト(母体血清マーカー検査)

◎確定検査

  • 羊水検査
  • 絨毛検査

となります。
その中で、我々は「クアトロテスト」について調べ始めました。

調べる中の情報で決め手としたのは以下です。

  • 費用がそんなに高くない
  • 母子共にリスクが少ない
  • 当該疾患の的中率が比較的高い

費用は約2~5万円程度(病院によります)、採血だけなのでリスクが低い、そして的中率が高い

ネット等で得られるのはこの様な情報が殆どです。

これだけ聞けば大概の人は「それなら受けてみようかな」という気持ちになると思います。

クアトロテストを受けると決める

色々調べた結果、我々は「クアトロテスト」を受けることに決めました。

妻も私も

「少しでもこのモヤモヤを解消したい」

「でも疾患を持っていたらどうしよう」

とか色々な思いを抱えながら調べて、悩んで決めました。

しかし、ここからが地獄でしたね

検査結果

ここからは、クアトロテストの結果についてです。
もう少しお付き合いください。

  • 検査結果を受けて
  • 確定検査を受けるか
  • 羊水検査を受けることに

ここからが本題です。

検査結果を受けて

まず、得られた検査結果です。

結果は「陽性」

数値は「1/69」(21トリソミー(ダウン症候群)に関して)

でした。

妻も私も言葉を失いました。

「このモヤモヤから解放される」

「ほら、やっぱり大丈夫だった」

を心の底から期待していたのに、待っていたのは絶望でした。
結果として得られたのは「余計不安になった」というものでした。

ここから我々に残された選択肢は、その先の「確定検査」を受けるか否かです。

確定検査を受けるか

「非」確定検査を受けて「陽性」という結果が出てしまった以上、残された道は

「確定検査を受けるかどうか」

です。

一般的な検査の流れではありますが、我々は悩みました。
なぜ悩むかというと「少なからずリスクが有る」からです。

我々が受けようとしていたものは「羊水検査」です。

羊水検査は腹部に針を指して、羊水を抽出するという検査方法です。
血管や腸管等を傷つけたり、感染症のリスクも伴うため、流産の確率が約0.3%程度とされております。

これを低いととるか、高いととるかは人それぞれかと考えます。

自分達にとって、赤ちゃんにとって0.3%と言うリスクを負って検査すべきかどうか、短い期間ではありますが真剣に考えるべきですね。

羊水検査を受けることに

色々調べて、色々悩んだ結果、我々は「羊水検査」を受けることにしました。

妻の精神的負担、疾患を持った子供だったら、検査のリスク等色々な物を考慮した上で決断しました。

確定検査結果

受けるまでにも色々悩んだり、迷ったりもありましたが、とりあえず結果に参ります。

羊水検査の結果は「陰性」でした。

妻も私もようやく気持ちが落ち着きました。
なにより、私は妻の精神的負担が軽くなったのが何よりでした。

当日は、私は病室に入れないのでソワソワして待ってましたし、感染症予防の薬を貰いに病院内の調剤所へ急いで向かったのを今でも覚えております。

一連で感じたこと

この記事において、私の伝えたい事はここからです

前項まではあくまで感想です。

辛かったことの日記です。

ここからは、この一連の検査を受けて、実際どうだったのかと言う私の考えを述べていきます。

  • NTの検査
  • クアトロテストの信憑性
  • 確率とリスク
  • 軽い気持ちで受けるな
  • もし陽性だったら?

NTの検査

まずはNT、冒頭でも述べました「うなじ部分のむくみ」についてです。
この検査がベースとなりますので、とても重要な検査と言えます。

我々は定期検査にて「むくみがある」と診断され、その結果を鵜呑みにしました。

しかし、実際のところNTの「正確な厚み」は定期検査のような何分かの検査では時間が不十分のようです。

測定方法には、胎児の上半身を十分に拡大する、自然な首の傾きであること、超音波のフォーカスや焦点はどうか等
多くの規定が設けられており、十分にトレーニングを受けた知識のある専門家が実施すべきものと考えられているようです。

一般の婦人科の先生の知識が不十分という訳ではなく、あくまで定期的な検診ではNTに対する検査が不十分であるということです。

ここを知っておいてください。

定期検診で分かるのはあくまで傾向です。

「むくみがありそう」程度のものです。

そこでNTが厚いだろうとなった場合、勿論ご自身が気になる場合ですが、専門とする所でNT検査を受けるべきと考えます。

クアトロテストの信憑性

クアトロテストを受ける場合、おおよそ1番気になるであろう項目かと思います。

「信憑性」と表現すると硬いので、「信用できるか」と言い換えるならばどうでしょうか?

私の答えとしては「信用は出来ません」

何故なら、この検査はあくまで「確率を求めているだけ」だからです。
いくら数値が低かろうが、高かろうが確定では無いのです。

「1/300」でも「1/69」でも結局可能性でしかありません。

正直なところ「不安を煽る」「気を楽にする」といった精神的な面に大きく影響するだけの検査と考えます。

確率とリスク

あくまで統計上、データ上の話になるので必ずしもそれだと言うことは明言できません。

「自分がその1人かも知れない」とか「その内の1人にはならないだろう」とか様々な考えの人がいると思います。

しかし、皆様に覚えていて欲しいのは、それがただの数字ではなく「実際にそうだった人がいる」という事です。

自分がそうかもしれないという確率、リスクはゼロではありません

そこをよく考えて下さい。

我々は約0.3%と言う当事者からしたら「大きとは言えないが無視はできない」リスクを背負い羊水検査を受けました。

それは、クアトロテストの結果である「1/69」という数字や、妻の精神的負担疾患を持った子供だったらどうするか等様々な考えと天秤にかけた上で出した決断です。

「クアトロテストがダメだっから次に行こう」と言うような軽い気持ちでは断じてありません

皆様も「確率とリスク」をよく考えてご決断ください。

軽い気持ちで受けるな

タイトルの通りです。

「クアトロテスト」を軽い気持ちでは受けないでください

「何となく気になるから」

とか

「一応受けとこう」

と言う曖昧な考えでは絶対受けるべきではありません

何度も言いますが、この検査は「確率を求めている」に過ぎません。
また、先にも述べたように約5%程度の偽陽性も存在します。

仮に現在どこにも異常がないと言う状態で「1/50」や「1/100」等の陽性結果が出たらどうでしょうか?
どこにも異常がないと分かっていたとしても気になるはずです。

確かに検査としての敷居は低いです。

「価格が比較的安価」、「採血のみでリスクがほぼない」この条件下であれば、受けようかな?と思うのも無理はありません。

しかし、今一度考え直して下さい。

何分の1と言う確率を知ってどこまで安心できますか?何処から不安になりますか?

「1/200」なら安心ですか?

「1/199」なら不安ですか?

結局個人の考え方に依存する所が多いのです。

全く異常がないのに、確率が思ったより高くて確定検査を受ける事になりました。

その為に背負わなくても良いリスクを背負うことになりました。では本末転倒です。

受けるのであれば、よく考えた上で受けてください

もし陽性だったら?

これに関しては皆様色んな意見があるかと考えますので、あくまで私の個人的な意見であることをご理解下さい。

今でも考えることがあります。

あの時確定検査で陽性だったら私は、妻はどうしたんだろうかと。

正直なところ、今でも答えは出ません

「もしも」なんて物では考えられません。

「授かった命を無駄には出来ない」「自分のお腹に子供がいると思うと堕ろすなんて出来ない」と言う考えもありましたし、
「自分達が育てて行けるんだろうか」「経済的に、精神的に大丈夫だろうか」という考えもありました。
結局のところ明確な答えを出すことは出来ませんでした。

ただ、「陰性」と聞いて素直に感じたことは「あぁ、良かった」です。

紛れもなく独りよがりで自己中心的な意見であることは重々承知しておりますが、疾患を持った子でなくて良かったと感じました。

疾患を持っていようがいなかろうが、それは1つの命ですし、「普通」って何だよ、自分の子だろ!と頭では考えます。
しかし、私も一人の人間です。何も無くて良かった、普通でよかったと素直に感じてしまいました。

しかし、確かに言えることは「運が良かった」だけです。

我々夫婦が出会えたのも、お腹に命が宿ったのも、その子が産まれたのも、そして疾患を持っていなかったのも。

全て運が良かっただけです。

世界には、疾患を持った子供を育てられている方もいますし、「堕ろす」とご決断された方もいるかと思います。
どちらを肯定、否定することは出来ませんが、どちらも生半可な覚悟では無いと思います。

まとめ

ここまで、長々と読んでいただきありがとうございます。

「クアトロテスト」に関して、あくまで個人の経験を元に記述しておりますが、「我々の場合は」というものであって全てが全てそうではありません。
この検査も色んな方が研究して、医療、技術の元に作り上げられたものですので私が全て否定出来るものでもありません。

ただ、この検査もそうですが完璧なものなんてそうそうありません
よく調べ、よく理解した上で取捨選択をして行くべきです。

その考えの上での「受けなければよかった」です。

そんな経験なんて知らずに、我が子は今日も楽しそうに、元気に過ごしております。

子供を産むという事は本当に大変な事だと男ながらに思いました。
つまりは女性の方が何倍も大変なんだと思いました。

子供を産む、育てると言うのは母親だけの仕事なんかではありません、父親もいてこそです。
確かにお腹で育てるのも、産むのも女性です。
今の科学、医学を持ってしても男性が出来ないものです。

しかし、何かしらできることはあります。心や体を支えてあげて下さい。それが父親として、夫としての最低限の義務かと考えます。

新しい命が生まれるという事は本当に奇跡的です。

このまたとない機会を大切に、少しでも良い思い出にして下さい。

以上、姿焼でした。


◎引用元

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